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2008 年度 実績報告書

サイズ選択的漁獲による種内遺伝変異および形質劣化への影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 19780151
研究機関東京農業大学

研究代表者

千葉 晋  東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (00385501)

キーワード進化生態学 / 水産学 / 遺伝的多様性 / 性転換 / 甲殻類
研究概要

本研究の目的は、漁獲圧の異なるホッカイエビ個体群を対象にして、体サイズ・メス選択的な漁獲に起因した種内の遺伝的変異および形質劣化を証明することである。平成20年度は、まず、ポッカイエビの遺伝距離を測定する上で必要となるDNAマイクロサテライト遺伝マーカーの開発を継続し、8つの遺伝子座で6から20の多型が検出できる有用なマーカーを開発することができた。これらのマーカーを用いて遺伝的多様生を検証したところ、数十kmスケールで隣接する個体群間で遺伝的多様度は大きく異なっていた。漁獲圧との関係の明言には至らなかったが、その可能性は十分に推察された。北海道東部の5個体群を対象に野外調査を行った結果、漁獲圧が高い個体群ほど全てのコホート(同一生まれ群)において平均体長が小型化し、さらに同じ大きさのメスであっても、ふ化した子供の形質が、漁獲圧に応じて低下する傾向にあった。実験の結果、新たな課題が発見されたが、この傾向はほぼ遺伝要因であると推察できた。以上の結果から、今年度の研究計画は達成することができ、かつ概ね予想通りの結果が得られたと言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Population divergence in reproductive traits of a protandrous pandalid shrimp caused by size-selective fishing2008

    • 著者名/発表者名
      千葉晋
    • 学会等名
      American Fisheries Society
    • 発表場所
      カナダ国オタワ
    • 年月日
      2008-08-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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