研究課題
天然における微量抗酸化活性脂質であるフラン脂肪酸は不安定であるが故に、その機能は明らかにされていない。海洋、陸上生物に広く分布していると考えられているが、微量かっ不安定であるために、機能解析へ供するに十分な試料を得ることが難しい。我々はサケ白子からの大量精製法を確立した。また、サメの胆汁に大量に含まれるフラン脂肪酸代謝産物より、半合成的にフラン脂肪酸を合成する方法を確立した。側鎖長の種々改変や、フラン環アナログの合成には全合成的な手法が不可欠であるが、そのように柔軟な化学修飾に対応できる合成経路は未だに存在しない。そこでフラン脂肪酸の全合成経路の確立を試みた。フラン環2位ヘリン酸エステル基を導入し、パラジウム触媒によるカップリンング反応によって側鎖の導入を試みた。種々カップリング反応条件を検討したものの、現在のところ望む反応成績体は得られていない。引き続き、全合成経路の確立を試みている。
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