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2007 年度 実績報告書

体細胞クローン胚の発生にともなう遺伝子発現変化とその制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19780211
研究機関岩手大学

研究代表者

澤井 健  岩手大学, 農学部, 助教 (90390864)

キーワード発生・分化 / 体細胞核移植 / 胚盤胞期胚 / 伸長期胚 / 遺伝子発現 / DNAメチル化
研究概要

1.体細胞クローン胚の発生および組織分化にともなう遺伝子発現動態の解明
ウシ体細胞核移植胚に特異的な発現動態を示す遺伝子群の特定とその発現パターンの比較を行った。ウシ線維芽細胞をドナー細胞に用いた体細胞核移植胚を胚盤胞期まで体外培養し、レシピエント牛に移植した。Day16日目に回収した伸長期胚および胚盤胞期胚からRNAを抽出し、RT-リアルタイムPCR法により遺伝子発現解析を行った。その結果、胎盤機能に関連する遺伝子の一部において、体内発生胚および単為発生胚と比較して体細胞核移植胚に発現異常がみとめられた。これらの遺伝子の発現量は胚の発生にともない変化することを明らかにした。
2.体細胞クローン胚の遺伝子発現機構の解明
ウシ体細胞核移植胚の遺伝子発現制御機構の一端を明らかにするため体細胞核移植胚のDNAメチル化割合の解析を行い、受精卵核移植胚、体内発生胚、体外受精胚などと比較した。胚盤胞期胚から抽出、精製したDNAをBisulfite処理後PCRによりSatellite I領域を増幅し、得られたPCR産物を制限酵素処理した後、電気泳動像を画像解析することにより胚のDNAメチル化割合を測定した。その結果、体細胞核移植胚の胚盤胞期におけるDNAメチル化割合は、ドナー細胞と比較して低下しているものの、体内発生胚、体外受精胚、受精卵核移植胚、単為発生胚よりも有意に高い値を示すことを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ウシ単為発生胚における胎盤機能関連遺伝子の発現動態2007

    • 著者名/発表者名
      永井 裕記
    • 学会等名
      第100回 日本繁殖生物学会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2007-10-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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