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2008 年度 実績報告書

新規ペプチドグレリンの腎臓における機能的意義-糖尿病モデルを用いた解析-

研究課題

研究課題/領域番号 19780218
研究機関鹿児島大学

研究代表者

矢吹 映  鹿児島大学, 農学部, 准教授 (10315400)

キーワードグレリン / 糖尿病 / 腎臓 / KK-A^yマウス / 糖尿病性腎症 / 病理組織 / 投与 / 糸球体
研究概要

目的 : グレリンは胃から発見された新規のペプチドホルモンである。我々は胃以外の器官として腎臓にもグレリンが発現することを近年報告したがその機能的意義は明らかでない。本研究の目的は, 糖尿病モデルKK-A^yマウスを用いた解析により腎臓におけるグレリンの機能的意義を明らかにすることである。方法 : 平成20年度はKK-Aマウスにグレリンを投与し, 糖尿病性腎症の進行に対する効果を検討した。平成19年度の実験結果から, 投与期間は16〜20投与と週齢とした。投与量はマウスの摂食や代謝に影響を与えずにグレリンの効果を発揮する投与量として報告されている40μg/kgとその1/10量である4μg/kgに設定した。対照群には生理食塩水を投与した。投与ルートは皮下投与で1日2回とした。投与前から投与後まで, 摂食量, 飲水量, 体重を測定した。最終投与当日にマウスを解剖し, 腎臓の病態を観察した。結果 : 生理食塩水投与群は, 無処置群と同様に明らかな糖尿病性腎症が認められ, 糸球体の硬化, 間質の細胞浸潤, 尿細管の萎縮あるいは拡張が認められた。4μg/kg投与群では, 生理食塩水投与群との明らかな違いが認められなかった。一方, 40μg/kg投与群では, 腎臓の病態, 特に糸球体の傷害が他の群に比べて軽度な傾向が認められた。考察 : 平成20年度の結果から, グレリンの投与により糖尿病性腎症の進行が軽減される傾向が認められた。平成19年度の結果と併せると, グレリンは腎機能の維持に役立つと考えられ, その投与により腎症の進行を抑制できる可能性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 2型糖尿病モデルKK-A^yマウスの腎臓の病態とCOX-2の発現第146回日本獣医学2008

    • 著者名/発表者名
      矢吹映・大和修・鈴木秀作
    • 学会等名
      第26回九州実験動物研究会
    • 発表場所
      佐賀市
    • 年月日
      2008-11-15
  • [学会発表] 2型糖尿病モテルKK-A^yマウスの糖尿病性腎症と腎臓グレリンの動態2008

    • 著者名/発表者名
      矢吹映・大和修・田原口智士・御船弘治・鈴木秀作
    • 学会等名
      第146回日本獣医学会
    • 発表場所
      宮崎市
    • 年月日
      2008-09-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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