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2008 年度 実績報告書

変異酵素を用いた糖タンパク質糖鎖の効率的な合成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19780252
研究機関鹿児島大学

研究代表者

藤田 清貴  鹿児島大学, 農学部, 助教 (20381189)

キーワードエンドグリコシダーゼ / endo-β-N-acetylglucosaminidase / 糖転移 / Endo-A / Endo-M / 糖タンパク質 / 変異酵素 / 糖ペプチド
研究概要

エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼは糖タンパク質に位置とアノマーを変えることなく自由に糖鎖を付加できる能力を持つ酵素である。しかし、糖転移物が加水分解され収率が10%程度になるため、適切な時間で反応を止める必要があり、糖鎖研究への利用は限定的なものであった。このような反応条件設定の難しさを克服するため、既にオキサゾリン中間体を基質とした効率的な糖鎖付加手法の開発に成功している。しかし、オキサゾリン基質の合成とその安定性の低さが糖転移物の効率的な合成を行う上での障害となっていた。そこで、エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼ-A(Endo-A)に部位特異的変異導入を行い、オキサゾリン基質を使わずに高い糖転移効率でペプチドやタンパク質に高マンノース型糖鎖を付加させる手法の開発を目的とした。今回、Endo-AのN171G変異酵素を用いることで、本酵素の糖鎖転移活性を10倍高めることに成功した(学会発表1)。また、本変異酵素を利用することにより、糖ペプチド及び糖タンパク質への糖鎖の導入効率を高めることができ、糖タンパク質の糖鎖を自由にデザインすることが可能になった(学会発表1)。糖鎖を自由にデザインすることは糖鎖研究に残された重要で難しい課題である。本変異酵素をさらに改良することにより、効率的で安価な糖タンパク質糖鎖の構築法の開発を行い、動物細胞を使わない糖タンパク質製剤の開発など、医療分野に貢献することが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 部位特異的変異導入によるendo-β-N-acetylglucosaminidase A(Endo-A)の糖転移効率の向上2008

    • 著者名/発表者名
      藤田清貴、北原兼文、菅沼俊彦、山本憲二、竹川薫
    • 学会等名
      第28回日本糖質学会年会
    • 発表場所
      つくば
    • 年月日
      2008-08-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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