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2007 年度 実績報告書

機能性分子の不斉結晶化とその不斉場の応用

研究課題

研究課題/領域番号 19790006
研究機関千葉大学

研究代表者

中西 和嘉  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (20401010)

キーワード不斉結晶 / 自然分晶 / グアニジン / 軸不斉 / アトロプマー / X線結晶解析 / 構造活性相関 / CD
研究概要

グアニジンは,共役構造により異常な強塩基性や酸・金属との強い結合能をもつ分子である.2つのグアニジノ基を有するオルトビスグアニジノベンゼンは,グアニジノ基の相対的配置により,潜在的に軸不斉を有する化合物である.オルトビスグアニジノベンゼンの1つのグアニジノ基をメチル化した化合物1が,外的な不斉源を用いることなく,不斉結晶を形成することを見いだした.どのような構造が不斉結晶化能を有するかを調査するべく,プロトン化(無置換),エチル化,イソプロピル化した化合物を合成し,その構造をX線結晶解析により調べたところ,オルトビスグアニジノベンゼンのプロトン化体(無置換体)や,嵩高いイソプロピル化体ではラセミ結晶を形成するのみで,不斉結晶は得られなかったのに対し,エチル化体は不斉結晶能を有することが分かった.この結果を論文に報告し,表紙に選ばれている.また,グアニジノ基は,環状でも非環状でも不斉結晶化能を有することを見いだした.さらに,ベンゼン環を誘導化するための新しい合成方法を検討しており,グアニジノ基導入前の基質を鈴木反応に伏すことにより,多様なオルトビスグアニジノベンゼンを合成することが可能となった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Asymmetric crystallization of bisguanidinobenzene derivatives2007

    • 著者名/発表者名
      Waka Nakanishi, Akiko Ogino, Masatoshi Kawahata, Kentaro Yamaguchi, and Tsutomu Ishikawa
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 48

      ページ: 8526-8530

    • 査読あり
  • [学会発表] アキラルグアニジンの不斉結晶化2008

    • 著者名/発表者名
      ○福隅 正洋, 中西和嘉, 川幡正俊, 山口健太郎, 石川勉
    • 学会等名
      日本薬学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-03-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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