• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

蛍光性バイオプローブを用いたアンタゴニストの新規スクリーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19790010
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

堤 浩  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (70398105)

キーワード可視化 / スクリーニング / 薬学 / 蛍光 / 蛋白質
研究概要

ケモカイン受容体CXCR4は、HIV感染、種々の固形癌の転移や血液癌の進行、慢性関節リウマチの炎症等に大きく関わっていることが明らかにされつつあり、T140誘導体をはじめとしたCXCR4特異的アンタゴニストが疾病治療薬のリード化合物として精力的に開発されている。本研究では、これまでに用いられている放射性同位体(RI)標識プローブにかわる新たなアンタゴニストスクリーニング用プローブとして、CXCR4特異的に結合する蛍光性アンタゴニストの開発を行なう。本年度は、申請者らがこれまでに開発しているCXCR4アンタゴニストの1つであるT140誘導体に種々の蛍光色素を修飾した蛍光性T140誘導体の合成と機能評価を行なった。活性エステル法を用い、TZ14011のD-Lys8の側鎖アミノ基に対して選択的にフルオレセインおよびローダミンを修飾することができた。CXCR4のリガンドであるSDF-1との競合結合阻害実験により、得られた蛍光性T140誘導体がCXCR4に対する結合活性を保持していることを確認した。この蛍光性T140誘導体をプローブとして、蛍光プレートリーダーを用いてアンタゴニスト候補化合物のスクリーニング実験を行なった結果、アンタゴニスト候補化合物のCXCR4への結合を蛍光強度の変化により検出し、結合活性を評価することができた。蛍光性T140誘導体をプローブとして評価した結合活性と、従来のRI標識プローブを用いて評価した結合活性との間に良い相関関係が見られることから、蛍光性T140誘導体が新たなCXCR4アンタゴニストのスクリーニング用プローブとして有用であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 蛍光性アンタゴニストを用いたCXCR4のイメージングと阻害剤のスクリーニング法の確立2008

    • 著者名/発表者名
      田部 泰章・野村 渉・堤 浩・田中 智博・大庭 賢二・駒野 淳・山本 直樹・藤井 信孝・玉村 啓和
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-29

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi