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2009 年度 実績報告書

植物グリコシルトランスフェラーゼによる新規光学分割法の開発と創薬への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19790018
研究機関大分大学

研究代表者

下田 恵  大分大学, 医学部, 准教授 (40284153)

キーワードバイオテクノロジー / 酵素 / 有機化学
研究概要

植物培養細胞および植物グリコシルトランスフェラーゼに潜在する光学分割能力の解明と、その能力を医薬品開発へ応用して医薬品の純度および医薬品の品質の向上を図ることは、生体触媒化学の発展へ寄与するのみならず、有機合成への生体触媒の活用により有機合成化学における発展への寄与か可能な研究といえる。今年度はフェニルアルキルアルコール類のグリコシル化反応を触媒する植物グリコシルトランスフェラーゼを植物培養細胞から精製した。植物培養細胞を摩砕して得た共細胞抽出液を、グリーンアフィニティーカラムを使用するクロマトグラフィーにより精製し、植物グリコシルトランスフェラーゼを得た。植物グリコシルトランスフェラーゼによるグリコシル化反応を利用して立体選択的酵素反応を作用させ、得られる生成物の核磁気共鳴スペクトルを利用した解析によりグルコシドアグリコン部位の選択性を調べ、植物グリコシルトランスラェラーゼのフェニルアルキルアルコールの光学分割作用の解明を行った。これにより、植物グリコシルトランスフェラーゼは生薬成分の薬理活性作用に深い関連のあるフェニルアルキルアルコールのラセミ体混合物を基質とする光学分割の有効な生体触媒となることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Glycosylation of Fluorophenols by Plant Cell Cultures2009

    • 著者名/発表者名
      Kei Shimoda, Naoji Kubota, Yoko Kondo, Daisuke Sato, Hiroki Hamada
    • 雑誌名

      Int.J.Mol.Sci. 10

      ページ: 1942-1949

    • 査読あり
  • [学会発表] Glycosylation of biological active compound using plant cultured suspention cells2009

    • 著者名/発表者名
      浜田博喜, 大広あずさ, 木村江利子, 近藤舞, 佐藤大介, 中島伸佳, 下田恵
    • 学会等名
      Plant Biology 2009
    • 発表場所
      ハワイ
    • 年月日
      2009-07-18
  • [学会発表] 植物酵素触媒によるワンステップグリコシル化反応2009

    • 著者名/発表者名
      濱田博喜, 大広あずさ, 木村江利子, 近藤舞, 佐藤大介, 下田恵
    • 学会等名
      第95回有機合成シンポジウム
    • 発表場所
      慶応大学
    • 年月日
      2009-06-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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