研究課題
KATPチャネルは細胞膜上のカリウム選択的なチャネルであり、チャネル孔サブユニットであるKir6.2と制御サブユニットSURが4分子ずつ結合したヘテロ8量体によって形成される。KATPチャネルは細胞内のメタボリックセンサーとして機能し、糖尿病や虚血性の心疾患と密接に関連している。平成20年度の研究では、ヒト培養細胞を用いて得られた精製KATPチャネル複合体の機能解析を行ない、精製KATPチャネル複合体が界面活性剤溶液中でATPと強く結合する活性な3次元構造を保持していることを確認した。次いで極低温顕微鏡による単粒子解析実験を開始し、8量体と思われる構造の初期モデルを作成した。また、本研究で開発した大量発現・精製法により重要な創薬ターゲットとなっている膜タンパク質の発現を試み、高脂血症に関与する遺伝子など複数の遺伝子について発現に成功した。
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