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2007 年度 実績報告書

ミオシン1Eは細胞形態の制御に関与する分子である

研究課題

研究課題/領域番号 19790061
研究機関長崎大学

研究代表者

谷村 進  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90343342)

キーワードミオシン / シグナル伝達 / 細胞形態 / 細胞内輸送 / 細胞運動
研究概要

1.ミオシン1E結合分子の同定
抗ミオシン1E抗体を用いた免疫共沈法、およびGST pulldown法によってミオシン1Eと特異的に結合する分子の同定を進めた結果、分子量約100、70、および60kDaのタンパク質が結合する可能性を見出した。現在、各タンパク質についてMALDI-TOFを用いて分子同定を進めているところである。一方、ミオシン1Eが各種リン脂質と結合する可能性について検討した結果、それはフォスファチジルイノシトール(PI)(4,5)二リン酸[PI(4,5)P_2]、およびPI(3,4,5)P_3と直接結合するが、PI(4,5)P_2の方により高い親和性を持つこと、また、その結合にはミオシン1EのTail Homology(TH)2ドメインが必要であることを見出した。
2.ミオシン1Eの細胞内動態と細胞形態について
MKN1細胞にGFP融合ミオシン1E、あるいはその各種欠失変異体を発現させた後に、細胞を血清で刺激して、それらの細胞内動態、および細胞形態が如何に変化するかを比較検討した。その結果、ミオシン1Eは血清刺激のない状態では核周辺部位にドット状に局在するが、それにはTH2ドメインが必要であること、一方、ミオシン1Eは血清刺激に応答して細胞周辺部位の細胞膜ラッフリング領域に速やかに局在するが、それにはモータードメインからTH1ドメインの領域が必要であることを明らかにした。なお、モータードメインを欠失した変異体はドット状の局在を示すもののラッフリング領域への局在は認められないが、それを発現させた細胞では、血清刺激に応答した細胞の形態変化が有意に阻害されることを見出した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ERK1/2 phosphorylate GEF-H1 to enhance its guanine nucleotide exchange activity toward RhoA.2008

    • 著者名/発表者名
      Fujishiro, SH.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 368

      ページ: 162-167

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Histone deacetylase inhibitors enhance the chemosensitivity of tumor cells with cross-resistance to a wide range of DNA-damaging drugs.2008

    • 著者名/発表者名
      Ozaki, K.
    • 雑誌名

      Cancer Sci. 99

      ページ: 376-384

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Anticancer drugs up-regulate HspBP1 and thereby antagonize the prosurvival function of Hsp70 in tumor cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Tanimura, S.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 282

      ページ: 35430-35439

    • 査読あり
  • [学会発表] Myosin1Eは細胞形態の制御に関与する分子である2007

    • 著者名/発表者名
      渡司 雅弘
    • 学会等名
      日本薬学会九州支部大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2007-12-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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