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2007 年度 実績報告書

ハブ毒に含まれる新規出血因子の作用機構等解析

研究課題

研究課題/領域番号 19790081
研究機関崇城大学

研究代表者

狩生 徹  崇城大学, 薬学部, 講師 (10412735)

キーワードタンパク質 / 蛇毒 / 血液凝固
研究概要

ハブ毒は血液凝固阻害、血管内皮細胞の破壊、血小板凝集阻害などが主な作用の出血毒である。本研究では、セリンプロテアーゼやメタロプロテアーゼなどの酵素群や、C型レクチン様タンパク質やプロテアーゼインヒビターなど血小板凝集阻害、血液凝固阻害に関わると推察される新規分子をコードする遺伝子を多数同定している。その一つである新規セリンプロテアーゼインヒビターは、外因系血液凝固インヒビター(TFPI)や吸血性ダニIxodes scapularis唾液に含まれる抗血液凝固分子Ixolaris等と相同性を有しており、TFPIやIxolarisと同様に、外因系血液凝固阻害に関わる可能性が考えられることから、現在組み換え型タンパク質の発現・精製を行うとともに、生理活性(血液凝固阻害、外因系開始阻害)の同定を試みる予定である。また、新規なスロンビン様セリンプロテアーゼは、血漿中のフィブリノーゲン分解やキニノーゲンからのブラジキニン(血管拡張、血圧低下や疼痛惹起作用を有するペプチド)遊離により、出血・血管透過性亢進に関わると考えられる。現在組み換え型タンパク質発現と精製を行うとともに、合成基質及びフィブリノーゲン分解活性の確認を行っている。これら分子の解析は、ハブ毒の作用・動態の理解や多様性獲得機構という生物学的知見としてのみならず、血液生化学用研究試薬や臨床検査薬、抗血栓剤開発への生物資源探査においても、興味深い研究である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 奄美大島ハブ毒特異的な新規な[Lys49]ホスホリパーゼA22007

    • 著者名/発表者名
      村上達夫、狩生徹、高崎伸也、服部正策、千々岩崇仁、大野素徳、上田(小田)直子
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-04

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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