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2008 年度 実績報告書

ハブ毒に含まれる新規出血因子の作用機構等解析

研究課題

研究課題/領域番号 19790081
研究機関崇城大学

研究代表者

狩生 徹  崇城大学, 薬学部, 講師 (10412735)

キーワードタンパク質 / 蛇毒 / 血液凝固
研究概要

ハブは、沖縄本島や奄美大島などに棲息する毒蛇である。ハブ毒は血液凝固阻害血管内皮細胞の破壊、血小板凝集阻害などが主な作用の出血毒である。これまでにハブ毒腺細胞のトランスクリプトーム解析を行った結果、従来のタンパク質化学的手法では分離不可能であった新規のメタロプロテアーゼなどの酵素群や、血小板凝集阻害、血液凝固因子結合など血液凝固阻害・血管障害に関わる分子(出血因子)をコードする遺伝子を多数同定しているが、その多くが機能未同定のままである。本研究では、新規に見出した出血因子群による血液凝固阻害・血管障害の分子病態解析により、新規咬症治療薬、抗血液凝固剤、抗血小板凝集阻害剤開発への足がかりとすることを目標とした。その中でも現在解析虫の分子の一つである新規セリンプロテアーゼインヒビターは、2つのKunitzドメインと膜貫通ドメインを有するユニークな構造であり、ヒトトリプシンインヒビター(ビクニン)、外因系凝固インヒビター(TFPI)や吸血性ダニIxodes scapularis唾液に含まれる抗凝固分子Ixolarlsなどと40〜80%程の相同性を有していた。特異抗体を用いだウエスタンブロッテイングにより、新規インヒビターの毒中への分泌を確認した。切断された細胞外ドメインが抗凝固に関わる可能性が高いことから、酵母及びバキュロウイルス発現系で組換えタンパク質を作製し、その生理活性を解析した。その結果、新規インヒビター分子は、トリプシン阻害能を有しており、内因系血液凝固を遅延することを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Generation of drug-resistant mutants of Helicobacter pylozi in the presence of peroxynitrite, a derivative of nitricoxide, at pathophysiological concentration2009

    • 著者名/発表者名
      Kuwahara H., Kariu T., Fan J. and Maeda H.
    • 雑誌名

      Microbiol. Immunol 53

      ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本の南西諸島3島(奄美大島、徳之島、沖縄)のハブ(Protobothrops flavoviridis)毒成分の比較プロテオミクス2008

    • 著者名/発表者名
      高崎伸也、村上達夫、狩生徹、千々岩崇仁、服部正策、大野素徳、上田直子
    • 学会等名
      BMB2008(日本分子生物学会年会・日本生化学会大会)
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-11
  • [学会発表] ハブ毒中の新規な[Lys49]ホスホリパーゼA2の同定2008

    • 著者名/発表者名
      村上達夫、狩生徹、高崎伸也、服部正策、千々岩崇仁、大野素徳、上田直子
    • 学会等名
      第54回毒素シンポジウム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-09-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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