研究課題
前年度までに単離したネガティブシグナル伝達性免疫受容体に対するラツトIgG2b抗体の重鎮および軽鎮可変部の遺伝子に、splice overlapping extention法により、それぞれマウスIgEの重鎮およびκ軽鎮の定常部の遺伝子をin frameでつないだ。これらをGateway LR反応により異なる薬剤耐性マーカーを持つ哺乳動物発現ベクタープラスミドに組み込み、遺伝子配列を確認した。これらのプラスミドを大腸菌の大量培養により増幅し、大量に調製することに成功した。これらをCHO-S細胞に導入して発現させたところ、元のラットIgG2b抗体と同じ抗原特異性を持つマウス化IgEが機能的に発現していることが確認できた。一方、この抗体を用いたマスト細胞レベルでの機能解析を行なうため、抗原となる受容体を安定に発現するラット培養マスト細胞株RBL-2H3細胞を作出することを試みた。マウスマクロファージJ774.1細胞由来のtotal RNAをもとに逆転写を行ない、目的の受容体cDNAを単離し、シークエンスの確認後、LR反応によりGeneticin耐性マーカーを持つ哺乳動物発現ベクタープラスミドに組み込み、大量調製した。これをリニアライズしてRBL-2H3細胞にリポフェクション法により導入し、安定発現株を複数株樹立した。現在、樹立した細胞とIgEを用いた抗アレルギー活性に関する機能解析を行なっている。
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International Immunopharmacology 7
ページ: 1630-1638
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