研究課題
若手研究(B)
本研究では、脂肪細胞の成り立ちや機能制御のメカニズムを遺伝子レベルで正しく理解することを目的とし、ラットの白色及び褐色脂肪細胞の初代培養系を用いて、未分化から成熟までの各段階について遺伝子の発現変動を経時的に追跡した。その結果、褐色脂肪細胞の分化初期にのみ特異的に発現する遺伝子を見いだすことに成功した。この遺伝子から産生されるペプチド分子をラットに1 週間に2 回の間隔で反復投与したところ、対照群と比較して体重増加が10%程度抑制されたことから、新しい肥満予防法への応用が期待される。