2008 年度研究成果報告書

低酸素誘導性P2X7受容体発現ベクターによる悪性化がん細胞特異的がん治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号	19790097
研究種目	若手研究(B)
配分区分	補助金
研究分野	創薬化学
研究機関	東京理科大学
研究代表者	月本光俊東京理科大学, 薬学部・薬学科, 助教 (70434040)
研究期間 (年度)	2007 – 2008
キーワード	ゲノム創薬
研究概要	本研究は、P2X7受容体を利用した新規がん遺伝子治療法の確立を目標としていた。そこで、P2X7受容体発現量の違いによるがん増殖・転移への影響を検討した。その結果、P2X7受容体の異常な発現増加はがん増殖を促進し、発現低下は癌転移を促進することを明らかにした。以上より、P2X7受容体を利用した新規がん遺伝子治療法の確立は難しいものの、P2X7受容体発現量の違いは、個々のがんの特性を知るための新規バイオマーカーとして利用することが期待される。