本研究は、立体構造が明らかにされた糖鎖プロセシング酵素を分子標的として、市販化合物のライブラリ(約600万化合物ライブラリを入手済)に対して、コンピュータを用いたin silicoスクリーニングを行い、効率的にドラックライクな化合物を見いだすための研究である。 研究を効率的に進める為、医薬品や医薬品候補化合物のデータベースを用いたDlug-Like/Dlugness/Drugabilityの解析と経験則のルール化を重要視したライブラリ(水素結合アクセプター数、水素結合ドナー数、分配係数、自由回転結合数、分子量等を考慮したライブラリ)を用い単なる阻害剤ではなくリード化合物として発展性が期待できる阻害剤を獲得する戦略を採用した。 本年度は、立体構造が明らかにされた糖質加水分解酵素の構造を解析し、市販化合物のライブラリ(約600万化合物ライブラリ)に対して、in silicoスクリーニングを行って得た(昨年度)ヒット化合物ライブラリを基にドッキングモード等を精査しよりクオリティーの高いライブラリを得る事ができた。
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