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2009 年度 実績報告書

包括的二次元高速液体クロマトグラフィーによる環境汚染物質の高精度分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19790108
研究機関日本薬科大学

研究代表者

村橋 毅  日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (70340445)

キーワード環境分析 / 環境技術
研究概要

生薬は日本において古くから用いられ、西洋医学が主流となった現代においても、使われ続けている。生薬は日本で作られるものもあるが、中国から輸入されるものも多い。近年、中国では農作物の残留農薬が問題となっており、日本への輸入野菜についても農薬の残留が懸念されている。生薬についても農薬が残留している可能性があるので、農薬の分析方法の確立が重要である。このためには生薬中に存在する何百万にものぼる化合物の中から目的対象物を正確に測定しなければならない。そこで本研究では、このような農薬をできるだけ高精度で分析できる方法について検討した。これまでに申請者は、芳香族化合物を高精度で分析するには包括的二次元高速液体クロマトグラフィーが有用であることを見出した。この方法は、2種類の異なる分離機構をもつ分析カラムを用い、第一のカラムで分離したものを、流路切り換えバルブを用いて、逐次第二のカラムに導入し、化合物を単一とした後に検出する。この第二のカラムで高速分離を行うことにより、多成分の分析が可能になるが、本研究では種々の条件を詳細に検討した結果、第一のカラムとしてペンタブロモベンジル基結合シリカゲルカラム、第二のカラムとして内径2mm、長さ50mmのC_<18>結合シリカモノリス型(スポンジのような形状)カラム、移動相としてアセトニトリル系溶媒が最も適していることを見出し、分析条件の検討を行うことにより、農薬成分の高精度分析が可能になった。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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