Plasmid DNAの臓器表面投与法における取り込み機構の解明

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19790129
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 麓 伸太郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70380988)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 医療薬剤学 / DDS / 遺伝子

研究概要

遺伝子治療法は、癌などの難治性疾患に対する治療法として期待されているが、臨床応用に至った例に乏しい。我々は、plasmid DNA単体を肝臓などの臓器表面に、臓器・部位選択的かつ安全に導入可能なことを報告しているが、遺伝子導入効率に改善の余地がある。そこで、本研究では遺伝子導入に必要なplasmid DNAの細胞取り込み機構を明らかにし、遺伝子導入の促進剤の探索に有益な知見を得ることに成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Improved stomach selectivity of gene expression following microinstillation of plasmid DNA onto the gastric serosal surface in mice (2008)
  • 著者名/発表者名: J. Nishi, S. Fumoto, H. Ishii, Y. Kodama, M. Nakashima, H. Sasaki, J. Nakamura and K. Nishida
  • 雑誌名: Eur. J. Pharm. Biopharm 69 ページ: 633-639
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gene therapy for gastric diseases (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Fumoto, J. Nishi, J. Nakamura and K. Nishida
  • 雑誌名: Curr. Gene Ther 8 ページ: 187-200
  • 査読あり
• [雑誌論文] Highly stomach-selective gene transfer following gastric serosal surface instillation of naked plasmid DNA in rats (2008)
  • 著者名/発表者名: J. Nishi, S. Fumoto, H. Ishii, Y. Kodama, M. Nakashima, H. Sasaki, J. Nakamura and K. Nishida
  • 雑誌名: J. Gastroenterol 43 ページ: 912-919
  • 査読あり
• [雑誌論文] Unilateral lung-selective gene transfer following the administration of naked plasmid DNA onto the pulmonary pleural surface in mice (2007)
  • 著者名/発表者名: J. Nakamura, S. Fumoto, K. Ariyoshi, Y. Kodama, J. Nishi, M. Nakashima, H. Sasaki and K. Nishida
  • 雑誌名: Biol. Pharm. Bull. 30 ページ: 729-732
  • 査読あり
• [雑誌論文] Spleen-selective gene transfer following the administration of naked plasmid DNA onto the spleen surface in mice (2007)
  • 著者名/発表者名: J. Nakamura, S. Fumoto, R. Kawanami, Y. Kodama, J. Nishi, M. Nakashima, H. Sasaki and K. Nishida
  • 雑誌名: Biol. Pharm. Bull. 30 ページ: 941-945
  • 査読あり
• [学会発表] A comparison between cationic polymer polyethyleneimine and naked pDNA in gene delivery following selective liver surface instillation in mice (2009)
  • 著者名/発表者名: Xuan Wang, Shintaro Fumoto, Junzo Nakamura, Koyo Nishida
  • 学会等名: The Second Asian Symposium on Pharmaceutical Sciences in Nagasaki
  • 発表場所: Nagasaki, Japan
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] Plasmid DNAのラット胃漿膜表面投与:摩擦による遺伝子発現期間の延長 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉川直樹、麓伸太郎、石井啓樹、西順也、王旋、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 日本薬学会第129回年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] 組織中の外来遺伝子発現の測定を目的とした治療外来遺伝子モニタリング (2009)
  • 著者名/発表者名: 王旋、麓伸太郎、堀勇太、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 日本薬学会第129回年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] Plasmid DNAによる胃漿膜表面への遺伝子導入を制御する細胞内シグナル伝達経路 (2008)
  • 著者名/発表者名: 西順也、麓伸太郎、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第25回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 延岡
  • 年月日: 20081200
• [学会発表] マウス胃漿膜表面細胞におけるplasmid DNA取り込み機構のin vivo解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 西順也、麓伸太郎、石井啓樹、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第24回日本DDS学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] PlasmidDNAのラット胃漿膜表面投与による胃への高選択的遺伝子導入 (2008)
  • 著者名/発表者名: 石井啓樹、 麓伸太郎、西順也、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第24回日本DDS学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] 血液成分によるplasmid DNAのin vivoデリバリー (2008)
  • 著者名/発表者名: 麓伸太郎、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第24回日本DDS学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] Plasmid DNAのマウス肝臓表面投与時における取り込み機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 古川智也、麓伸太郎、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第24回日本DDS学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] マウス胃漿膜表面からのplasmid DNA取り込み機構の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 西順也、麓伸太郎、石井啓樹、兒玉幸修、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第24回日本薬学会九州支部大会
  • 年月日: 20071200
• [学会発表] Plasmid DNAのラット胃漿膜表面滴下投与法による胃選択的な遺伝子導入 (2007)
  • 著者名/発表者名: 石井啓樹、麓伸太郎、西順也、兒玉幸修、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第24回日本薬学会九州支部大会
  • 年月日: 20071200
• [学会発表] Plasmid DNA胃漿膜表面微量滴下による遺伝子発現の胃選択性向上に関する検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 西順也、麓伸太郎、石井啓樹、兒玉幸修、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第23回日本DDS学会大会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 20070600
• [学会発表] 正常時及び肝障害時におけるplasmid DNA肝臓表面投与法の安全性に関する検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 麓伸太郎、古川広之、兒玉幸修、西順也、中嶋幹郎、佐々木均、中村純三、西田孝洋
  • 学会等名: 第23回日本DDS学会大会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 20070600