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2007 年度 実績報告書

タンパク/タンパク相互作用による薬物代謝酵素の活性調節

研究課題

研究課題/領域番号 19790132
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

清谷 一馬  理化学研究所, 薬理遺伝学研究チーム, 研究員 (30433642)

キーワードチトクロームP450 / 相互作用 / 遺伝子多型 / SNP / 薬物代謝酵素
研究概要

薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP)の活性には個人差が存在する.これまでに多くの遺伝子多型を見出し酵素活性との関連を検討してきたが,遺伝子多型のみではCYPの酵素活性の個人差説明できない.そこで未知のCYPの酵素調節機構があるのではないかという仮説をたてた.本研究ではタンパク/タンパク相互作用を介した新規なCYPの酵素活性の制御機構を解明することを目的とした.近年,Dapl/PGRMClがCYPの新規相互作用タンパク質であることが報告された.そこで,Dap1/PGrmc1の遺伝子多型がCYPの酵素活性に影響するか否かを検討するため,まず,85検体のDap1/PGRMC1遺伝子の5'-上流領域から3'-下流領域を含むll.5 kbの領域をダイレクトシークエンスすることにより,遺伝子多型の探索を行った.この領域内に15種類の新規遺伝子多型を含む,合計18種類の遺伝子多型を見出した.そのうち2種類はアミノ酸置換を伴う遺伝子多型(115A/Gおよび6836C/T)であり,そのアリル頻度はいずれも1%であった.さらに,5'-上流領域に2種類の遺伝子多型(-406A/Tおよび-130G/A)を見出した.これらの遺伝子多型はDap1/PGRMClの機能,およびCYPとの相互作用,さらにはCYPの酵素活性に影響を及ぼす可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Association of genetic polymorphisms in SLCOIB3 and ABCC2 with docetaxel-induced leukopenia2008

    • 著者名/発表者名
      Kiyotani K, et. al.
    • 雑誌名

      Cancer Science (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Impact of CYP2D6*10 on recurrence-free survival in breast cancer patients received adjuvant tamoxifen therapy2008

    • 著者名/発表者名
      Kiyotani K, et. al.
    • 雑誌名

      Cancer Science (in press)

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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