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2008 年度 実績報告書

神経堤細胞の発生・分化におけるDlgの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19790158
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

向後 晶子  藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (20340242)

キーワード神経堤 / Dlg / 発生・分化
研究概要

本研究では、Dlg遺伝子の欠損が、神経堤に由来する細胞の発生分化に、どのような影響を与えるのかを調べることを目的としている。研究2年目となる本年は、昨年度に導入した2系統のトランスジェニックマウスTg(PO-Cre)およびTg(CAG-CAT-EGFP)を用いて(1)神経堤由来細胞を標識できるトランスジェニックマウスの作出を進めるとともに、トランスジェニックマウス完成までの期間を利用して、(2)骨形成に対するDlg欠損の影響についての解析を行った。
(1) トランスジェニックマウスの作製では、神経堤細胞自身がDlgを発現しているのかを知るため、2系統のマウスを交配してTg(PO-Cre/CAG-CAT-EGFP)マウスを作出し、このマウスで予想通り神経堤に由来すると言われている細胞(末梢神経系、副腎髄質、心臓流出路、顔面など)がEGFPによって標識されることを確認した。
(2) 昨年度、Dlg欠損マウスでは胸骨の形態および軟骨石灰化のパターンが異常になることから、Dlgが骨形成にかかわることが示唆された。しかし胸骨はその形成過程が複雑(2本の左右胸骨櫛が正中で癒合し、その後はしご状に骨化する)であることから、どの段階にDlgの欠損が影響しているのかわかりにくかった。そこでより単純な長管骨(上腕骨および大腿骨)に着目し、その形態、組織観察等を行った。その結果、胎生15.5日および胎生18.5日のDlg KOマウス長管骨は野生型よりも有意に短いが、骨端部の静止軟骨層の長さには有意差がなく、骨中央の石灰化領域(肥大軟骨層)が有意に短いこと、一方で骨の太さには有意差がないことが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 泌尿生殖管の形態形成におけるDlgh1の機能の解析2009

    • 著者名/発表者名
      向後晶子
    • 学会等名
      第114回日本解剖学会全国学術集会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2009-03-30
  • [学会発表] Dlgh1遺伝子ノックアウトマウスにおける骨形成の異常について2008

    • 著者名/発表者名
      千田隆夫
    • 学会等名
      第40回日本解臨床分子形態学会学術講演会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20081003-04
  • [学会発表] Morphogenesis of the Mallerian Duct and Requirement of Dlgh12008

    • 著者名/発表者名
      向後晶子
    • 学会等名
      International Symposium for Gonad and Brain sex Differentiation
    • 発表場所
      Fukuoka
    • 年月日
      2008-09-15
  • [学会発表] The role of Dlgh1 (Discs Large Homolog-1) in organogenesis2008

    • 著者名/発表者名
      Akiko Kogo
    • 学会等名
      41st Annual Meeting for the Japanese Society of Developmental Biologists
    • 発表場所
      (Tokushima)
    • 年月日
      2008-05-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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