GTRAP3-18による神経細胞のグルタチオン濃度決定機構の解析

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19790196
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 薬理学一般
• 研究機関: 帝京大学
• 研究代表者: 渡部 正彦 帝京大学, 医学部, 講師 (90301788)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 中枢 / 末梢神経

研究概要

脳内において、酸化ストレスに対する防御機構が低下すると神経変性をはじめとする多くの疾患が惹起される。本研究により、あるタンパク質が酸化ストレスに対する防御機構の調節に強く関わることを示すことができた。これは、単に学術的新規性が高いばかりでなく、そのタンパク質を標的として開発された化合物が、酸化ストレスに対する防御機構を増加させる可能性を示すものであり、神経変性疾患の治療に貢献できるという新しい可能性を提示することができ、工業的にも高い価値を有するものである。

研究成果

• [雑誌論文] Adominant role of GTRAP3-18 in neuronal glutathione synthesis (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡部正彦、青山晃治、中木敏夫
  • 雑誌名: Journal of Neuroscience 28 ページ: 9404-9413
  • 査読あり
• [雑誌論文] Regulation of neuronal glutathione synthesis (2008)
  • 著者名/発表者名: 青山晃治、渡部正彦、中木敏夫
  • 雑誌名: Journal of Pharmacology Science 108 ページ: 227-238
  • 査読あり
• [雑誌論文] Regulation of glutathione synthesis via interaction between GTRAP3-18 and EAAC1 at plasma membrane (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡部正彦、青山晃治、中木敏夫
  • 雑誌名: Molecular Pharmacology 72 ページ: 1103-1110
  • 査読あり
• [学会発表] 初代培養神経細胞内グルタチオン濃度調節機構の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡部正彦、青山晃治、中木敏夫
  • 学会等名: 第82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] マウス脳内グルタチオン濃度調節機構の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 青山晃治、渡部正彦、中木敏夫
  • 学会等名: 第82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20090300
• [産業財産権] グルタチオン増加物質のスクリーニング法 (2006)
  • 発明者名: 中木敏夫、渡部正彦、青山晃治
  • 権利者名: 帝京大学
  • 産業財産権番号: 特許権 特願2006-128369
  • 取得年月日: 2006-02-05