研究課題
若手研究(B)
網膜芽細胞腫タンパク質RBが間葉系細胞を特定の細胞系譜に誘導する分子機序について検討した。特に研究代表者らがRB結合性タンパク質として見出したヒストン脱メチル化酵素補助因子(CoDM)とRBの協調的作用について解析を行った。In vitroの脂肪前駆細胞の分化誘導系を用いてRB/CoDMが成熟脂肪細胞形成に必要であることを明らかにした。CoDMはヒストン脱メチル化酵素HDMの酵素活性に必須な因子であるが、本課題では、RB、CoDM及びHDMがヒストン脱メチル化を介してエネルギー消費遺伝子の発現を抑制していることを発見した。これらの知見は、RBが細胞内エネルギー代謝を転写レベルで制御することにより細胞系譜制御に寄与している可能性を示唆している。
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
Journal of Biological Chemistry 284(8)
ページ: 5165-5174
(published online)
実験医学 25(10)
ページ: 1518-1523