研究概要 |
複数施設にて1987年度から現在までに病理学的にびまん性悪性胸膜中皮種と診断された切除標本のパラフィン包埋組織を使用し、平成19年度から行っている各種受容体(EGFR, Her2/neu)の遺伝子増幅をFISH法(Fluorescence in situ hybridization)による判定を残りの検体に対して行ったが、昨年度中途結果と同様に、HER2、EGFR両者とも増幅がないことが判明した。 また、ホルマリン固定パラフィン包埋組織を免疫化学法にて遺伝子産物の過剰発現を検索し、先に判明した癌遺伝子増幅の結果との相関を調べたが、HER2、EGFR両者とも相関がないことが判明した。 今後はまだ検索されていない各種受容体の遺伝子増幅、過剰発現について同様の方法で追加検索する予定である。
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