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2007 年度 実績報告書

進化史から探るヒトマラリア原虫を中心とした霊長類マラリア原虫の寄生適応戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19790306
研究機関大阪大学

研究代表者

早川 敏之  大阪大学, 微生物病研究所, 特任助教 (80418681)

キーワードマラリア / 原虫 / 宿主転換 / 進化 / 宿主 / 寄生適応
研究概要

ヒトマラリア原虫を含むマラリア原虫7種(Plasmodium malariae、P.ovale、P.fieldi、P.inui、P.hylobati、P.coatneyi、P.mexicanum)について、ミトコンドリアゲノムの全長配列を決定し、GenBankに配列登録されているマラリア原虫14種(P. falciparum、P. vivczx、P. reichenowi、P. cynomolgi、P. simiovale、P. knowlesi、P. fragile、R. gonderi、P. yoetii、P. chabaudi、 P. gallinaceum、P. relictum、P. juxtanucleare、P. floridense)を加えることでマラリア原虫の網羅的な系統樹を得た。そして、宿主の系統樹との比較により年代決定点を確定した上で、ミトコンドリアゲノムの突然変異率を決定し、原虫種の分岐年代を推定した。その結果、マラリア原虫は4つの主要な系統(霊長類原虫、げっ歯類原虫、P. falciparum/P. reichenowi、鳥類/爬虫類原虫)に分かれること、これら主要系統は宿主転換による急速な多様化により出現したこと(マラリアビッグバン)、を見いだした。上記の知見は、マラリア原虫の寄生適応における宿主転換の重要性を示すものであり、従来の"宿主転換は例外的な現象"とする見方を変えるものである。本成果は、「研究の目的」にて提示した課題のうち、"原虫の分岐年代"過去の宿主転換の有無"原虫の突然変異率"を明らかにするものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 現生マラリア原虫系統の起源における急速な多様化2007

    • 著者名/発表者名
      早川敏之
    • 学会等名
      第6回分子寄生虫・マラリア研究フォーラム
    • 発表場所
      愛媛(松山)
    • 年月日
      2007-10-27
  • [学会発表] マラリア原虫と宿主の共進化史2007

    • 著者名/発表者名
      早川敏之
    • 学会等名
      日本進化学会第9回大会
    • 発表場所
      京都(京都)
    • 年月日
      2007-08-31
  • [学会発表] マラリア原虫と宿主の共進化2007

    • 著者名/発表者名
      早川敏之
    • 学会等名
      第15回分子寄生虫学ワークショップ
    • 発表場所
      群馬(草津)
    • 年月日
      2007-07-27
  • [備考]

    • URL

      http://www.biken.osaka-u.ac.jp/act/act_tanabe.php

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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