担癌生体内における免疫抑制解除の理論に基づいたタイプ1型癌免疫治療法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19790351
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 免疫学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 茶本 健司 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (50447041)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: サイトカイン / 腫瘍免疫

研究概要

現在、第4のがん治療法としてがんに対する免疫治療法に期待がよせられている。最終目標は担癌生体内に癌特異的なキラーT 細胞 (CTL)を出現させることであるが、現在の免疫治療法にはまだまだ改善の余地がある。そのためにはA)タイプ1型免疫を十分に活性化させること、B)担癌生体内における免疫抑制機構を解明し、克服することが必要である。そこで本研究ではA)タイプ1型治療と放射線治療の併用治療法の開発B)担癌生体内における免疫抑制機構の解明と新規免疫治療の開発を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Combination immunotherapy with radiation and CpG-based tumor vaccination for the eradication of radio- and immuno-resistant lung carcinoma cells. (2009)
  • 著者名/発表者名: Chamoto K,Takeshima T, Wakita D, Ohkuri T, Ashino S, Omatsu T, Shirato, H, Kitamura H, Nishimura T.
  • 雑誌名: Cancer Science 100(5) ページ: 394-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] 免疫バランス制御の新しいパラダイム:Th1 主導免疫によるがんエスケープ機構の克服 (2008)
  • 著者名/発表者名: 茶本健司、脇田大功、西村孝司
  • 雑誌名: 先端医学社 分子細胞治療 7(3) ページ: 171-180
• [雑誌論文] Combination tumor immunotherapy with radiotherapy and Th1 cell therapy against murine lung carcinoma. (2007)
  • 著者名/発表者名: Yokouchi H, Chamoto K (第一著者と同等に貢献), Wakita D, Yamazaki K, Shirato H, Takeshima T, Dosaka-Akita H, Nishimura M, Yue Z, Kitamura H, Nishimura T.
  • 雑誌名: Clinical & Experimental Metastasis. 24 ページ: 533-40
  • 査読あり
• [学会発表] A crucial role of cancer stem cell for the regulation of immunosuppressive tumor escape via Treg induction癌幹細胞によるTregを介した新規免疫抑制機構の解明 (2008)
  • 著者名/発表者名: 茶本健司、脇田大功、打浪雄介、大栗敬幸、西村孝司
  • 学会等名: 第38 回日本免疫学会総会・学術集会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 20081201-3
• [学会発表] 担癌生体内のTregを介した免疫抑制機構の解明 メチルコラントレン誘発性上皮癌と肉腫のTGF-ss産生能力の違いとその意義 (2008)
  • 著者名/発表者名: 茶本健司、脇田大功、成田義規、富樫裕二、北村秀光、西村孝司
  • 学会等名: 第12 回基盤的癌免疫研究会総会抄録
  • 発表場所: 埼玉県さいたま市大宮ソニックシティ
  • 年月日: 20080702-3
• [学会発表] TGF-beta high-producing ability of mouse carcinomas determines their refractoriness against Treg-depletion therapy. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takashi Nishimura, Daiko Wakita, Masaki Tajima and Kenji Chamoto.
  • 学会等名: 12th International Conference on Lymphocyte Activation and Immune Regulation.
  • 発表場所: California
  • 年月日: 20080208-10
• [学会発表] A crucial role of cancer stem cell for the regulation of immunosuppressive tumor escape via Treg induction. Treg誘導を介した癌幹細胞の免疫抑制機構の解明 (2008)
  • 著者名/発表者名: 茶本健司、脇田大功、成田義規、大栗敬幸、打浪雄介、富樫裕二、北村秀光、西村孝司
  • 学会等名: 第67回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2008-10-30
• [学会発表] Differential role of Treg-mediated immunosupression between carcinoma- and sarcoma-bearing mice (2007)
  • 著者名/発表者名: Kenji Chamoto, Daiko Wakita, Yoshinori Narita, Zhang Yue, Hidemitsu Kitamura, Takashi Nishimura
  • 学会等名: 第37回日本免疫学会総会・学術集会記録
  • 発表場所: 東京グランドプリンスホテル新高輪
  • 年月日: 20071120-22
• [学会発表] CpG癌ワクチンと放射線併用治療による上皮性癌治療法の開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 茶本健司、脇田大功、武島英嗣、張悦、白土博樹、北村秀光、西村孝司
  • 学会等名: 第66 回日本癌学会総会・学術会記録
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 20071003-5
• [学会発表] CpG癌ワクチンと放射線併用治療による上皮性癌治療法の開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 茶本健司、脇田大功、武島英嗣、張悦、白土博樹、北村秀光、西村孝司
  • 学会等名: 第11 回基盤的癌免疫研究会総会抄録
  • 発表場所: 東京大学鉄門記念講堂
  • 年月日: 20070711-12
• [備考]
  • URL: http://www.igm.hokudai.ac.jp/immreg/