研究概要 |
平成19年度は,当初アンケート調査の予定であったが,調査施設の関係から計画を変更し,eラーニングシステムの構築とICTを使用した健康教室に対する住民アンケートを行った。 1.eラーニングシステムの構築 効果的なeラーニングを行うために,独自にeラーニングシステムの構築を行った。eラーニングシステムは,独自のWebサーバー上に,HTMLファイルおよびPHP Scriptで提供するものとした。Webサーバーは開発の簡便性,安定性を考慮し,オペレーティングシステムにはLinuxを採用,サーバープログラムには,Apacheを使用した。サーバーシステムは,以下の4つのサブブロックから構成される。 (1)DataBaseおよびHTMLを制御するプログラム群(PHPScripts) (2)HTMLファイル群(HTML Files) (3)教材DataBase (4)学習者DataBase(学習者ログ:履歴) 学習者が学習する内容は,学習者の選択と学習者DataBaseおよび教材DataBaseから,PHPによって生成される。学習された内容は,学習者DataBaseに蓄積される。このようなシステム構造により個人毎の学習スピードに合わせた教育が可能となるように設計した。 2.ICTを使用した健康教室に対する住民アンケートの実施 eラーニングおよびICTを利用した健康教育の是非を問うため,ビデオ教材を使用した遠隔健康教室を実施した。その結果,48人が健康教室に参加し,42人のアンケート回答が得られた。8割以上の住民は,保健事業へのICT導入に賛成であり,実施した遠隔健康教室内容も理解できたと全員が回答していた。また,「映像を見ながら話を聞けるのが分かりやすい。」と,健康教室の中でビデオ教材などのマルチメディアコンテンツを使用することにより理解度が増したとの結果が得らた。
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