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2008 年度 実績報告書

術前ムピロシン軟膏鼻腔内塗布による術後MRSA感染症予防の効果と安全性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19790376
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

小椋 正道  名古屋市立大学, 看護学部, 助教 (50405221)

キーワード感染症 / 細菌 / 術後MRSA感染症 / ムピロシン軟膏
研究概要

術前鼻腔内MRSAスクリーニング(術前スクリーニング)と陽性者に対するMupirocin軟骨(MUP)の塗布は術後MSA感染症の予防に効な手法である反面, 莫大な費用とマンパワーを費やすことから全手術症例に対して実施することは困難である. そのため. 本手法は選択的かつ効率的に実施することが望ましい. このため, 術前MRSA陽性者の術後MSA感染症発症のリスク因子を明らかにすることおよび適切な術前スクリーニングの実施時期を明らかにすることが急務と推測された. そこで, 我々は術前スクリーニングと陽性者に対するMUP塗布を行っている病院において, 消化器疾患の手術を受ける術前スクリーニング陽性者の術後MRSA感染症発症者と非発症者の比較から術後MRSA感染症発症のリスク因子を検討した. この結果, 悪性腫瘍の患者およびMUP初回塗布から手術までの日数が2日以内/15日以上の患者が有意に術後MRSA感染症を発症していた. これらの結果から術前スクリーニングの実施時期は手術から7日〜16日前が適切であると考えられた
これまで, 術前スクリーニングの実施と陽性者に対するMUPの塗布が術後MRSA感染症の予防に有効であるとの報告は多数見られたが, 明確なリスク因子や実施時期を明らかにした報告は見当たらなかった. 本研究は術前スクリーニングの効果的な実施時期を明らかにした貴重な研究であると考えられ, 術前スクリーニングの実施を検討している病院にとって大変意義のある研究であったと考えられる. 事実, 本研究の結果を受け, 本研究の研究協力病院は術前スクリーニングの実施時期を手術から2週間前に変更した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 術後MRSA感染症予防のための術前鼻腔内MRSAスクリーニングの対象と実施時期に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      小椋正道, 佐藤幹則, 矢野久子他
    • 雑誌名

      日本外科感染症学会雑誌 6

      ページ: 5-11

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://reswww.cc.nagoya-cu.ac.jp/rd/search/researcher/AOOOO169/index-j.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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