本研究では、患者がチューブ類の自己抜去を起こす危険度を事前に評価し、適切な対応の選択を可能とする「自己抜去リスク・アセスメントシート」を、エビデンスに基づいて統計的な手法を用いて開発し、その有効性を検証することを目的とする。 患者によるチューブ類の自己抜去に関する研究で先行する欧米の文献を中心とした文献調査等により試作された自己抜去リスク・アセスメントシートを、東邦大学医療センター大森病院(以下「当院」)で試験運用し、その問題点を修正する。さらに、当院で収集されたデータを統計処理することにより、各リスクファクターの重要度を評価したうえで、リスクファクターの取捨選択を行い、アセスメントシートを改良する。
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