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2008 年度 実績報告書

腎尿細管特異的発現誘導型トランスジェニックマウスによる病態解明と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19790385
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 健弘  東北大学, 病院, 助教 (50396438)

キーワードトランスレーショナルリサーチ / シグナル伝達 / レニンーアンジオテンシン系 / 高血圧 / 糖尿病
研究概要

研究の目的
本研究では高血圧症、糖尿病、虚血腎などの各種病態でその進行にangiotensinII(AII)が関わるAIIの尿細管作用を解明することを目的とする。具体的にはAIItype1受容体(AT1)とAIItype2受容体A(T2)の2つのサブタイプ毎に尿細管特異的Cre-loxP/ROSA26-rtTA-GFP発現系を用い、doxycycline投与で任意にAT1/AT2の発現を変えられるトランスジェニック(TG)マウスを作製し、このTGマウスを用いた高血圧、糖尿病、虚血腎モデルでの検討を加えることで明らかにする。各種病態でのAT1、AT2作用の検討から、特にAT1を介したAIIの病態促進的な作用へのAT2の拮抗的作用の本態を明らかとし、AT2、AT1とAT2のシグナル伝達系、AIIの細胞内輸送系等を標的とした治療法開発への応用を目指す。
<平成20年度>トランスジェニックマウスの作製と系統の樹立
1. 近位尿細管特異的rtTA/GFP蛋白発現マウスの作製
ROSA-rtTA-IRES-GFPマウス(Cre-enzyme発現臓器でのみrtTA蛋白とGFP蛋白が発現するTGマウス)とsglt2-Creマウス(近位尿細管特異的sglt2(Na^+-glucose cotransporter 2)promoterでCre enzymeを発現ずるTGマウス)の交配で近位尿細管特異的rtTA/GFP蛋白発現マウスの系統を樹立し、蛍光顕微鏡でマウス腎近位尿細管特異的なGFP蛋白の発現を確認した。
2. rtTA/doxycycline誘導型(tet-on system)のAT1/AT2トランスジェニックマウスの作製
tet07プロモーター(doxycycline結合rtTA蛋白の結合により下流の蛋白発現が誘導される)のベクタープラスミドpBI3にマウスAT1およびAT2のcDNAを組み込み、tet-on systemが作動するtet07-AT1とtet07-AT2のTGコンストラクトを作製すべく、pBI3を開発者矛より供与され、現在作製中である

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] トランスポーターと癌2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木健弘
    • 雑誌名

      遺伝子医学M00K12号 12

      ページ: 140-141

  • [雑誌論文] CKDと心疾患2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木健弘
    • 雑誌名

      Medicament News 1973

      ページ: 9-11

  • [学会発表] プラバスタチンは有機アニオントランスポーターを介して膵β細胞のインスリン分泌を刺激する2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木健弘
    • 学会等名
      第31回日本高血圧学会総会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2008-10-11
  • [学会発表] HMG還元酵素阻害薬は有機アニオントランスポーターを介して膵β細胞のインスリン分泌を促進する2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木健弘
    • 学会等名
      第14回成人病の病因・病態の解明に関する研究会
    • 発表場所
      軽井沢プリンスホテル
    • 年月日
      2008-07-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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