研究概要 |
平成19年度の研究においてプラスミド性フルオロキノロン耐性遺伝子の分離頻度を調べる前段階として国立感染症研究所細菌第二部に保存してある大腸菌を対象としてPCR法を用いて耐性遺伝子の保有状況を調べた。2002年から2006年に送付された751株を対象とした。PCR法による検査の結果qnrを保有する菌株は見つからず,qepAを保有する菌株は2株であった。このことから日本の医療現場から分離されるプラスミド性フルオロキノロン耐性遺伝子を保有する大腸菌はまれである可能性が高い。 今後の研究においては菌株採取期間を設定し,大腸菌およびその他の腸内細菌科の菌種についても検討を行う。
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