肝発癌におけるネオジェニンシグナル標的因子の網羅的探索

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19790484
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 鳥取大学
• 研究代表者: 土谷 博之 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00403402)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 肝鉄代謝 / 肝発癌 / 肝酸化ストレス / ヘモジュベリン / ネオジェニン / レチノイド

研究概要

ネオジェニンシグナルの重要な因子であるヘモジュベリンが、レチノイドによって転写レベルで発現制御されることを見出した。またレチノイドはヘモジュベリンの発現抑制を介して、肝臓内鉄量とそれに伴う酸化ストレスを減少させることを明らかとした。このことからネオジェニンシグナルは、ヘモジュベリンが中心的な役割を持ち、肝酸化ストレスを亢進させることによって肝発癌に寄与している可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Suppressive effectsof retinoids on iron-induced oxidative stress in the liver. (2009)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、明地雄司、池田レミナ(17名中1番目)
  • 雑誌名: Gastroenterology 136巻 ページ: 341-350
  • 査読あり
• [雑誌論文] Hepatic differentiation of human bonemarrow-derived mesenchymal stem cells by tetracycline-regulated hepatocyte nuclear factor 3beta. (2008)
  • 著者名/発表者名: 石井恭子、吉田陽子、明地雄司(17名中13番目)
  • 雑誌名: Hepatology 48巻 ページ: 597-606
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthetic retinoid CD437 induces mitochondria-mediated apoptosis in hepatocellular carcinoma cells. (2008)
  • 著者名/発表者名: 権田一絵、土谷博之、坂部友彦(17名中2番目)
  • 雑誌名: Biochemical and BiophysicalResearchCommunications 370巻 ページ: 629-633
  • 査読あり
• [雑誌論文] レチノイドによる鉄代謝関連遺伝子発現制御の意義 (2008)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、明地雄司、坂部友彦、星川淑子、汐田剛史
  • 雑誌名: 消化器科 46巻 ページ: 222-228
• [雑誌論文] レチノイン酸とNASH (2008)
  • 著者名/発表者名: 汐田剛史、土谷博之、星川淑子
  • 雑誌名: 最新医学 63巻 ページ: 1730-1737
• [雑誌論文] レドックス制御と抗酸化治療戦略の将来を探る (2008)
  • 著者名/発表者名: 汐田剛史、土谷博之、星川淑子
  • 雑誌名: 分子消化器病 5巻 ページ: 58-65
• [雑誌論文] 肝疾患における酸化ストレスとレチノイン酸シグナルの関係 (2008)
  • 著者名/発表者名: 星川淑子、土谷博之、汐田剛史
  • 雑誌名: 酸化ストレスと肝疾患 4巻 ページ: 43-50
• [雑誌論文] A role of Wnt/beta-catenin signals in hepatic fate specification of humanumbilical cord blood-derived mesenchymal stem cells. (2007)
  • 著者名/発表者名: 吉田陽子、下村隆、坂部友彦、(17名中9番目)
  • 雑誌名: American Journal of Physiology. Gastrointestinal and Liver Physiology 293巻 ページ: G1089-1098
  • 査読あり
• [雑誌論文] An antioxidant effect by acyclic retinoid suppresses liver tumor in mice. (2007)
  • 著者名/発表者名: 坂部友彦、土谷博之、遠藤路子(13名中2番目)
  • 雑誌名: Biochemical Pharmacology 73巻 ページ: 1405-1411
  • 査読あり
• [雑誌論文] レチノイン酸による肝発癌制御:鉄過剰蓄積へのレチノイン酸の関与 (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、汐田剛史
  • 雑誌名: 酸化ストレスと肝疾患 3巻 ページ: 71-76
• [学会発表] Suppressive effects of retinoids on iron-induced oxidative stress in liver. (2009)
  • 著者名/発表者名: 汐田剛史、土谷博之
  • 学会等名: Joint EASL-AASLD Monothematic Conference
  • 発表場所: Vienna、Austria.
  • 年月日: 2009-02-27
• [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝疾患における鉄代謝・抗酸化ストレス関連遺伝子発現とレチノイドシグナルの関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、遠城寺宗近、中牟田誠、汐田剛史
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 20081200
• [学会発表] レチノイドによる肝臓鉄代謝制御を介した酸化ストレス抑制 (2008)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、星川淑子、石橋直人、柳田真悟、汐田剛史
  • 学会等名: 日本レチノイド研究会第19回学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20081100
• [学会発表] 非アルコール性脂肪肝におけるレチノイドシグナルと鉄代謝・抗酸化ストレス関連遺伝子発現 (2008)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、遠城寺宗近、星川淑子、中牟田誠、汐田剛史
  • 学会等名: 第44回日本肝臓学会総会
  • 発表場所: 松山
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] Suppressive effects of retinoids on iron-induced oxidative stress in liver by downregulation of hemojuvelin. (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、星川淑子、汐田剛史
  • 学会等名: AASLD The Liver Meeting
  • 発表場所: Boston, MA, USA.
  • 年月日: 20071102-06
• [学会発表] レチノイン酸の抗酸化作用:鉄代謝を中心としてーin vitroおよびin vivoでの解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、汐田剛史
  • 学会等名: JDDW2007第11回肝臓学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 20071018-21
• [学会発表] ヘモジュベリンを介したレチノイドによる肝鉄代謝制御 (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、星川淑子、汐田剛史
  • 学会等名: 第66回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20071000
• [学会発表] レチノイドシグナルによる鉄代謝を介したレドックス制御 (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、石橋直人、柳田真悟、汐田剛史
  • 学会等名: 第14回肝細胞研究会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 20070600
• [学会発表] レチノイン酸シグナルを介した鉄代謝制御 (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、星川淑子、汐田剛史
  • 学会等名: 第43回日本肝臓学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20070500
• [学会発表] レチノイン酸による鉄代謝制御を介した抗酸化ストレス作用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、汐田剛史
  • 学会等名: 第93回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 青森
  • 年月日: 20070400
• [学会発表] Effect Of Retinoic Acid On Iron Metabolism In Liver (2007)
  • 著者名/発表者名: 土谷博之、坂部友彦、星川淑子、汐田剛史
  • 学会等名: Asian Pacific Association for the Study of the Liver (APASL)
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20070327-30