「研究の目的」Npn3の機能解析を目的に、まずヒトnpn3の発現ベクターを構築し、in vitroでの抗アポトーシス効果を確認する。さらに、in vivoにおいてはnpn3発現アデノウイルスベクターを構築し、マウス肝において特異的なNpn3の発現を一過性に誘導する。この遺伝子導入マウスの抗Fas抗体感受性を検討することでNpn3の抗アポトーシス作用を明らかにする。 「研究実績」(1)npn3発現ベクターの構築:インビトロジェン社のORF libraryよりhuman npn3クローンを購入、Gatewayシステムを利用しpcDNA^TM 6.2/GFP-DEST Gateway[○!R] vectorへ組換え、Npn3発現vector (pcDNA/hNpn3)を構築した。(2)in vitroにおけるnpn3の抗アポトーシス効果の確認:Lipofectamine2000を用いてpcDNA/hNpn3をdRLh84に遺伝子導入後、過酸化水素水添加によりアポトーシスを誘導し、MTT assayで生細胞数を評価した。pcDNA/hNpn3導入により抗アポトーシス作用が認められた。(3)抗ヒトNpn3抗体の作成:ヒトNpn3のアミノ酸配列を参考に合成ペプチドを作成し、ウサギに免疫後のヒトNpn3抗血清を採取し、抗ヒトポリクローナル抗体とした。上記抗体のfhnctionは未解析である。
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