研究課題
若手研究(B)
経皮的冠動脈インターベンションが予定された安定狭心症患者を対象とし、血中Lp-PLA2活性とculpritlesionおよびnon-culpritlesionにおけるプラーク組成との関連について検討を行った。冠動脈プラーク組成についてはVirtualHistologyIVUSにてnecrotic core・fibrolipid・fibrosis・calcificationの4つの組織性状に分類した。Culprit lesionのプラークにおいて、Lp-PLA2活性はMLDでのfibrolipid率およびMLDを中心とする10mmプラークでのfibrolipid率と有意な正相関を認めた。また、non-culprit lesionのプラークにおいて、Lp-PLA2活性はMLDでのfibrolipid率・MLDを中心とする10mmプラークでのfibrolipid率・MLDでのfibrolipid面積・MLDを中心とする10mmプラークでのfibrolipid体積と有意な正相関を認めた。その他のプラーク組成であるnecrotic core・fibrosis・calcificationとLp-PLA2活性とは有意な相関を認めなかった。一方、急性心筋梗塞と安定狭心症ではLp-PLA2活性に有意差を認めなかった。本研究の結果より、Lp-PLA2活性の高い患者の冠動脈プラークは脂質成分に富んだ不安定プラークが多いことが示された。このプラーク特性はculprit lesionのみならずnon-culprit lesionにも(むしろ強く)認められた。Lp-PLA2に対する薬物学的インターベンションは、虚血性心疾患2次予防において有用な治療戦略になりえるかもしれない。本研究の結果については、現在、論文の作成中である。
すべて 2010 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (23件) (うち査読あり 23件) 学会発表 (22件)
Am Heart J. 159(1)
ページ: 63-67
Hypertens Res. 33(2)
ページ: 118-122
Circ Heart Fail. 2(6)
ページ: 608-615
Am Coll Cardiol. 54(21)
ページ: 1990
Eur J Heart Fail. 11(12)
ページ: 1195-1201
Circ J. 74(2)
ページ: 2270-2275
Circ J. 73(12)
ページ: 2264-2269
Eur J Heart Fail. 11(7)
ページ: 653-658
Hypertens Res. 32(8)
ページ: 670-674
Int Heart J. 50(2)
ページ: 183-190
Circ J. 73(6)
ページ: 1067-1073
Eur J Heart Fail. 10(12)
ページ: 1208-1214
Circ J. 72(5)
ページ: 740-746
Circ J. 72(4)
ページ: 63-568
Eur J Heart Fail. 10(4)
ページ: 360-366
Circ J. 71(12)
ページ: 1873-1878
Hypertens Res. 0(8)
ページ: 691-697
Eur J Heart Fail. 9(10)
ページ: 1032-1037
Circ J. 71(6)
ページ: 915-921
Eur Heart J. 28(14)
ページ: 1723-1730
Circ J. 71(4)
ページ: 499-504
Eur J Heart Fail. 9(6-7)
ページ: 667-673
Circ J. 71(1)
ページ: 112-121