1. COPD群及び対照群の当研究への登録 : 説明同意文書を利用して十分な説明の上、本1人の自由意志に基づいて書面により本研究への参加の同意を得、COPD群及び対に群の当研究への登録を継続、同時に臨床データ採取も行っている。 2. ゲノムDNAの抽出 : 採血にて得られた血液サンプルから、ゲノムDNAの抽出。現時点で、COPD及び対象群合わせて250名か照血液サンプルを採取、ゲノムDNAの抽出を終了。同時に血清も収集。遺伝子多型解析のためのPCR及び同産物の電気泳動(5-HTT遺伝子の多型(LPR及びVNTR多型))、Taqman systemによる遺伝子型決定(5-HTTほか)を行っている。 3. 臨床データについての解析 : 呼吸器症状及び検査(呼吸機能、動脈血液ガス、6分間歩行)、欝症状(MINIなどの抑うつ状態スコア)、肥満(体重及び身長、体液量検査、腹部CTによる「内臓脂肪面積測定)、肺高血圧(心エコー)、睡眠時無呼吸(夜間酸素飽和度モニター)によるデータ採取及び入力を継続。うち、80名のCOPD患者について呼吸器症状及び検査データと欝症状との関連を解析、COPDのうつ症状について息苦しさおよび閉塞性障害との関連が示唆され、原疾患の治療がうつ症状改善にも寄与する可能性が高いことをアメリカ胸部疾患学会(2008年5月、トロント(カナダ))、日本呼吸器学会総会(2008年6月、神戸)にて報告。COPDの海外における研究の現況を関連遺伝子解析の研究を中心に、COPD2009学会(2009年2月、バンクーバー(カナダ))にて情報収集を行った。
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