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2008 年度 実績報告書

腎臓特異的な発現を示す新規ケトン体トランスポーターの生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19790591
研究機関杏林大学

研究代表者

平田 拓  杏林大学, 医学部, 助教 (60372918)

キーワードトランスポーター / 遺伝子 / 糖尿病 / ケトン体 / 分析化学 / 生理学 / 生体分子
研究概要

申請者の研究室においてSLC22有機イオントランスポーターファミリーに属する新たなサブファミリー(novel type organic anion transporter (OATN) family)を同定し、その中の一つ、腎臓の近位尿細管に発現を示すOATN1の解析を行ってきた。ゲノムプロジェクトが終了した現在でも、輸送基質・生理機能の特定されていない、いわゆるオルファントランスポーターが数多く残されている。機能活性が見い出されたものであっても、従来の生理学研究で記載された輸送機能との対応付けが難しいものは、生理的役割を推察することが困難であり、生体内での機能を評価する手法が必要とされる。本研究では、ノックアウトマウスとメタボローム解析(capillary electrophoresis MS analysis)を組み合わせた検討を行うことで尿中化合物の網羅的分析をすることにより、以上の難点を克服し生理機能を明らかにした。生体内においてOATN1がケトン体の一つであるβ-ヒドロキシ酪酸を腎臓近位尿細管の管腔側膜において再吸収していることが明らかになった。ノックアウトマウスとメタボローム解析を組み合わせた本手法は尿細管トランスポーターの生理機能の解明あるいは再評価に有用であり、本研究は今後のトランスポーター研究のマイルストーンとなるものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] DNAマイクロアレイを用いたエネルギー代謝に関わる新規トランスポーター遺伝子の探索2008

    • 著者名/発表者名
      平田拓
    • 学会等名
      第3回トランスポーター研究会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20080607-08

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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