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2007 年度 実績報告書

慢性腎臓病における蛋白メチル化とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 19790594
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

立松 覚  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20317126)

キーワード慢性腎臓病 / 蛋白メチル化
研究概要

背景:生体においてタンパク質のメチル化修飾は重要な役割を果たしているが,慢性腎臓病(CKD)における意義は不明である.そこでまず, CKDにおいて蛋白メチル化が亢進しているかどうかを調べる.
方法:Spontaneously hypertensive rat (SHR)に6分の5腎摘(5/6N_X)を行い, CKDモデルラットを作成し,コントロール(C)としてsham手術を行った.モデル作成4週間後に体重・血圧・脈拍,尿蛋白,腎機能,血漿asymmetric dimethylarginine (ADMA),腎臓における蛋白methylarginine, Protein arginine methyltransferase (PRMT)1発現について検討を行った.
結果:モデル作成4週間後,体重・血圧・脈拍には変化を認めなかった.血清Cr (C: 0.178±0.022,5/6Nx: 0.342±0.074 mg/dl, p<0.05)およびBUN (C:23.5±1.6, 5/6Nx: 39.7±5.9 mg/dl, p<0.05)は上昇し, creatinine clearance は低下した(C: 1.87±0.15, 5/6Nx: 0.33±0.32 ml/min, p<0.05)が,尿蛋白は変化しなかった.血漿ADMAは増加し(C: 0.618±0.048, 5/6Nx:0.847±0.023 mmol/l,p<0.01),腎臓における蛋白methylarginineの発現が亢進している蛋白が一部認められ, PRMT1の発現(C:4795±428, 5/6Nx: 6614±606 arbitrary unit, p<0.05)も亢進していた.
結論:CKDモデルSHRでは腎臓におけるPRMT発現が亢進し,蛋白methylarginine発現の亢進が認められ, CKDの病態に関与している可能性が示唆された.

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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