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2007 年度 実績報告書

アルツハイマー病における糖タンパクの早期診断マーカーとしての臨床応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19790605
研究機関鳥取大学

研究代表者

谷口 美也子  鳥取大学, 医学部, 助教 (50335527)

キーワードアルツハイマー病 / 糖タンパク / 糖鎖 / トランスフェリン / レクチン
研究概要

アルツハイマー病(AD)の生物学的診断マーカーの新たな候補タンパクとして、糖タンパク質について解析を行った。最も有力な候補であるトランスフェリンは、髄液中で糖鎖が変化していることを既に明らかにしており、その簡便な測定方法の確立と臨床応用の可能性を検討した。まず、測定方法の候補としては、検出にレクチンを用いたレクチン酵素免疫測定法の確立を試みた。capture抗体で検出したトランスフェリンから、シアル酸を認識するSSAレクチン、N-アセチルグルコサミンとシアル酸を認識するWGAレクチン、マンノースを認識するCon Aレクチンを用いて糖鎖の検出を試みたところ、SSAによってトランスフェリンのシアル酸量を定量化することが出来、実際にADの髄液中のトランスフェリンのシアル酸量は対照群と区別でき、診断マーカーの測定方法として有効であることが示唆された。今後は、その他の認知症との鑑別の可能性を検討する予定である。また、血中のトランスフェリンについても量と糖鎖についてADと対照群で測定して比較したところ、血中のトランスフェリン量はADで減少し、糖鎖量は増加していることが分かった。血中トランスフェリンについてもSSAによる糖鎖の測定を行い、血中診断マーカーとしての有効性を検討する予定である。
その他のマーカー候補糖タンパクについては、すでに2つを同定しており、現在髄液・血中においての量と糖鎖の測定を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] アルツハイマー病の臨床診断-バイオマーカー2007

    • 著者名/発表者名
      浦上克哉、谷口美也子
    • 雑誌名

      Medicine 66

      ページ: 1078-1081

  • [雑誌論文] 認知症の早期発見とバイオマーカー2007

    • 著者名/発表者名
      浦上克哉、谷口美也子
    • 雑誌名

      日本老年医学会雑誌 144

      ページ: 312-314

  • [雑誌論文] アルツハイマー病の診断と治療2007

    • 著者名/発表者名
      浦上克哉、谷口美也子
    • 雑誌名

      Medico 38

      ページ: 5-11

  • [学会発表] アルツハイマー病新規診断マーカーとしての糖タンパク質2007

    • 著者名/発表者名
      谷口美也子、浦上克哉
    • 学会等名
      第49回日本老年医学会
    • 発表場所
      札幌市(ロイトン札幌)
    • 年月日
      2007-06-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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