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2008 年度 実績報告書

解糖酵素アルドラーゼとリン酸化タウとの相互作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19790616
研究機関順天堂大学

研究代表者

志村 秀樹  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50286746)

キーワードアルドラーゼA / アルドラーゼC / リン酸化タウ / アルツハイマー病 / タウオパチー / 解糖酵素
研究概要

異常リン酸化タウとアルドラーゼA, Cとの相互作用を解析することを本研究の目的とした
1) 免疫沈降反応を用いたリン酸化タウとアルドラーゼA, Cとの結合についての検討
アルツハイマー病、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、ピック病、FTDP-17、健常人凍結剖検脳から抗タウ抗体、抗リン酸化タウ抗体、抗アルドラーゼA, C抗体を用いて免疫沈降を行い免疫沈降物を解析した。アルドラーゼA, Cともに脱リン酸化タウよりリン酸化タウに結合することが分かった。特にアルツハイマー病由来のリン酸化タウと結合した。
2) 剖検脳、リン酸化タウ発現細胞でのアルドラーゼA, Cの局在の免疫組織化学による検討
タウオパチー、健常人剖検脳において抗タウ抗体、抗リン酸化タウ抗体、抗アルドラーゼA, C抗体による免疫組織染色を行ったが各疾患におけるアルドラーゼ局在に明らかな違いは認められなかった。
3) リン酸化タウのアルドラーゼA, C活性に与える影響
アルツハイマー病患者剖検脳より精製したリン酸化タウ、脱リン酸化タウ、アルブミンの存在下においてアルドラーゼA, Cの酵素活性を測定した。リン酸化タウによりアルドラーゼ酵素活性は低下した。1mMリン酸化タウでは1mM脱リン酸化タウに比し70%程度酵素活性が低下した
{意義}本研究においてアルツハイマー病に存在するリン酸化タウにより解糖酵素アルドラーゼ活性が低下することが明らかになった。アルツハイマー病における神経細胞変性の原因の一つとしてアルドラーゼ活性低下によるエネルギー欠乏が推測された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Binding Phosphorylated Tau to Aldolase Leads to Decresed acitivity of Fructose-1, 6-bisphosphate Aldolase A2008

    • 著者名/発表者名
      志村秀樹
    • 学会等名
      日本認知症学会
    • 発表場所
      前橋、群馬
    • 年月日
      2008-10-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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