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2007 年度 実績報告書

膵幹細胞の未分化維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19790632
研究機関神戸学院大学

研究代表者

奥野 正顕  神戸学院大学, 薬学部, 助教 (40359790)

キーワード移植・再生医療 / 再生医学 / 発現制御 / 発生 / 分化 / 転写抑制因子
研究概要

近年、幹細胞はさまざまな組織に存在し、個体維持のために新たな細胞を供給することが報告されている。しかし、膵臓におけるその有無については、未だ統一的な見解が得られていない。研究代表者は胎仔および成体マウスの膵組織から一年以上に渡り旺盛に増殖し続ける小型で均一な細胞を再現性良く単離することに成功した。定量RT-PCRを行った結果、この細胞は膵発生初期段階と非常に近い転写因子発現プロファイルを示すことが明らかとなった。しかし、分化・増殖因子の添加や遺伝子導入を組み合わせても、この膵幹細胞様細胞は膵内分泌細胞へと分化せず、強力な未分化維持機構が働いているものと推定された。
Gene Chipを利用して、遺伝子発現を網羅的に解析した結果、膵島では認められない複数の転写抑制因子を発現していることが判明し、これらの因子が膵幹細胞の未分化維持に関与するものと推定された。そこで、siRNAを用いて、膵幹細胞様細胞で強く発現する転写抑制因子の発現を低下させたところ、複数の膵内分泌細胞特異的転写因子の発現が誘導されることが明らかとなった。現在、インスリン産生、グルコース応答性、開口分泌などに関わる膵β細胞特異的機能分子の発現変化について検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Induction by NeuroD of the components required for regulated exocytosis.2007

    • 著者名/発表者名
      Ishizuka Nobuko
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 354

      ページ: 271-277

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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