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2007 年度 実績報告書

劇症1型糖尿病患者血清の解析による新規インスリン様分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 19790641
研究機関大阪医科大学

研究代表者

三柴 裕子  大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80377415)

キーワード劇症1型糖尿病 / 血清 / インスリン様物質 / タンパク質間相互作用分析
研究概要

1.rIR-FLAG分泌タンパクの作成
血清中のインスリン様物質を,タンパク質間相互作用分析の手法を用いて検出するために,組換えインスリン受容体を作成した.FLAGエピトープタグを付けたインスリン受容体(rIR-FLAG)のcDNAを,BHK細胞株に,遺伝子導入用カチオン性脂質(Lipofectamine 2000; Invitrogen^R)を用いて遺伝子導入した.薬剤選択にて増殖が得られたコロニーをピックアップし,培養上清中のrIR-FLAGの発現を確認しながら継代し,安定発現クローンを得た.最終的に,rIR-FLAGが培養上清中にmg/Lのオーダーで分泌される安定発現細胞株を得ることができた.rIR-FLAG安定発現BHK細胞を,血清フリーの培地(DMEM)で24時間以上インキュベーションし,上清を回収,100倍に濃縮し,rIR-FLAGタンパクとして-80℃で保存した.
2.タンパク質間相互作用分析
予備実験として,rIR-FLAGとインスリンによる免疫共沈降(Co-immunoprecipitation; Co-IP)を検討した.インスリンをrIR-FLAGと抗FLAG M2抗体(Sigma^R)でCo-IPし,ウエスタンブロットにて最終産物におけるインスリンの確認作業を行うものであるが,インスリンのバンドは得られなかった.この結果を踏まえて,Co-IP以外のタンパク質間相互作用分析(アフィニティークロマトグラフィー,ファー・ウエスタンブロット等)も加えて,血清中のインスリン様物質の検出に最適な分析方法を検討中である.また,野生型のヒトインスリン受容体を過剰発現したCHO-IR細胞の細胞可溶化物を作成したので,これをbaitとする予備実験も同時並行で行っていく.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 1型糖尿病の現状と未来2007

    • 著者名/発表者名
      村瀬裕子, 今川彰久, 花房俊昭
    • 雑誌名

      最新医学 62

      ページ: 880-884

  • [雑誌論文] Fulminant type 1 diabetes as a model of nature to explore the role of C-peptide.

    • 著者名/発表者名
      Murase-Mishiba Y, Imagawa A, Hanafusa T.
    • 雑誌名

      Exp Diabetes Res (In press)

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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