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2007 年度 実績報告書

Evi1アセチル化機構解明と白血病治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19790670
研究機関宮崎大学

研究代表者

山川 哲生  宮崎大学, 医学部, 助教 (60335825)

キーワードEvil / 白血病 / アセチル化
研究概要

白血病の原因遺伝子として転写因子と考えられているEvilを同定しており、機能解析を通して治療に貢献しようとしている。解析の過程で、Evilが過剰にアセチル化されていることが判明し、アセチル化機構解明が白血病の治療につながると考え、以下の研究を行った。
1.白血病細胞でのEvil過剰発現
ヒト急性骨髄性白血病由来AML1細胞およびMOLM1細胞にEvilを一過性に過剰発現すると、細胞増殖が促進されることが分かった。また、発現しているEvilをRNAiにより抑制すると増殖が抑制されることも判明した。現在、タグを付けたEvilの安定過剰発現細胞のスクリーニングを行っている。
2.Evilのアセチル化部位の決定およびアセチル化認識抗体の作製
Evilにはアセチル化される可能性があるlysineが40個あり、どれが機能的に重要か不明である。そこで、EvilにはCtBP結合配列があるので、前後に、活性に重要なアセチル化部位が存在すると考えて3つのlysine(559,561,564)をAlanineに変換した変異体を作製した。その結果、564番目のlysineをAlanineに変換したEvilは、転写活性化能が低下していることが明らかになった。559,561番目のlysineをAlanineに変換したEvilは、変化が見られなかったことから、564番目のlysineがアセチル化されることがその活性に重要であると推測される。564lysineがアセチル化されたEvilを認識する抗体を3種類作製したところ、1種類が特異的にアセチル化状態を認識できることが判明した。この抗体を用いて、ヒト白血病細胞を免疫染色やウエスタン法で調べると、Evilの564番目はアセチル化されていることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Activin induces long-lasting N-methyl-d-aspartate receptor activation via scaffolding PDZ protein activin receptor interacting protein 12008

    • 著者名/発表者名
      Akira kurisaki
    • 雑誌名

      Neuroscience 151

      ページ: 1225-1235

    • 査読あり
  • [学会発表] 白血病細胞でのEvi1の特異的なアセチル化部位の固定2007

    • 著者名/発表者名
      山川哲生
    • 学会等名
      平成19年度造血器腫瘍研究会
    • 発表場所
      国立がんセンター研究所
    • 年月日
      2007-10-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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