研究課題
若手研究(B)
成人T細胞白血病(ArL)の原因ウイルス(HTLv-1)に特異的なcTLの誘導を抗腫瘍免疫療法のモデルとして、効率的なHTLV-1特異的CTLの誘導法をin vivo及びin vitroにおいて解析した。Hepatitis B core(HBc)粒子にHLA-A*0201が認識するHTLV-l Taxエピトープを挿入したHTLV-1/HBcキメラ粒子を作製した後、HLA-A*0201改変トランスジェニックマウスに本キメラ粒子を免疫し、その免疫原性を検討した。本粒子免疫群においてHTLV-1特異的なIFN-γ反応がみられ、テトラマー法によりHTLV-1特異的CD8陽性細胞が確認できた。またマウス骨髄樹状細胞と本粒子を共培養した結果、CD86、HLA-A*02、MHCクラス2、TLR4分子の発現が有意に増加した。これらの結果より、粒子のヘルパー活性によりアジュバント無しで樹状細胞の成熟化が促進し効率的CTL誘導能を有する可能性が示唆された。本研究により、免疫細胞療法によるHTLv-1特異的cTLの誘導を目的とするATL発症予防・治療のための免疫療法の臨床応用への基盤が確立できた。
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