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2008 年度 実績報告書

ヒトhTERTストローマ細胞を用いた末梢血造血幹細胞の分裂制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19790672
研究機関札幌医科大学

研究代表者

河野 豊  札幌医科大学, 医学部, 助教 (80398320)

キーワード末梢血 / 造血幹細胞 / CD133 / 骨髄間質細胞 / hTERT
研究概要

昨年までの結果でhTERTストローマ細胞(以下HTS細胞)と共培養したPB CD133+細胞の血液細胞の増幅能は臍帯血CD34をHTSと共培養した場合と比べてほぼ同等であることが明らかとなった(BFU-E、54±3 vs.56±4倍 ; CFU-GM、156±26 vs. 83±9倍 ; CFU-Mix、30±11 vs. 80±36倍).
本年度はHTSによる血液幹細胞の増幅機序を探るため, まずPB CD133+細胞をHTS接触下あるいは非接触下で共培養を行った. その結果, 総細胞数, CD34陽性細胞数, コロニー数に明らかな差は認めなかった. またHTSとの共培養前にPB CD133+細胞を予めPKH26 Redで標識して細胞周期へのentryをflow cytometryで検討したが, 接触下, 非接触下での細胞分裂しにくい分画に明らかな差を認めなかった(接触下35.7%, 非接触下33.8%). これらの結果から, PB CD133+細胞においてはHTSとの共培養において液性因子が血液幹細胞の維持もしくは増幅に関与しているものと考えられた. 次に血液幹細胞維持/増幅因子と思われる液性因子を同定するためSCF、angiopoietin, およびWnt抑制因子であるFrizzled-related protein-1(sFRP-1), Dickkopf-1(DKK-1)を培養中に添加してHTS細胞と共培養して総細胞数, CD34陽性細胞数, コロニーアッセイ, 細胞周期へのentryを検討した. その結果上記4因子の添加有無で総細胞数, CD34陽性細胞数, コロニーアッセイ, 細胞周期へのentryに大きな差を認めなかった. 以上の結果から既にマウスで知られている血液幹細胞維持/増幅因子や, 形成や分化に関わる因子以外の未知の液性因子があるものと考えられた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Adenoviral vector-mediated transfer of the Indian hedgehog gene modulates lymphomyelopoiesis in vivo2008

    • 著者名/発表者名
      Kobune M, et.al.
    • 雑誌名

      Stem Cells 6

      ページ: 534-542

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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