研究概要 |
気管支喘息治療薬のロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)について、前年度にその効果(LTRA投与後の改善率)との相関がえられた遺伝子についての機能的解析をおこなった。また、新規の関連遺伝子の検索のため、候補遺伝子について遺伝子多型の詳細なスクリーニングも行った。 1. LTC4Sの遺伝子多型についての機能的解析 呼吸機能の改善率と相関をもつLTC4S遺伝子の約2kbp上流に存在する2SNPに対し、各アレルより遺伝子発現調節に差があるかを確認するためにLuciferase assayを行った。LTC4S遺伝子を高発現しているKU812(好塩基球)において、LTC4Sの遺伝子上流約2kbpとLuciferase遺伝子を含むべクターをtransfectionする条件をNucleofection(amaxa)にて設定じた。さちにKU812はTGFB1刺激にてLTC4Sの遺伝子発現が上昇すること、またLuciferase assayにおいてもTGFB1刺激により転写活性が上昇することを見出した。 2. 遺伝子多型のスクリーニング システニルロイコトリエン産生経路に関与する遺伝子のうちLTA4H, LTB4R1, LTB4R2に関して、12人の気管支喘息患者めゲノムDNAを用いてDirect Sequenceを用いて遺伝子多型の抽出を行い、Haploviewを用いて連鎖不平衡マップの作製を行った。これらの遺伝子多型の中に仕、前年度にgenotypeを行っているものも含まれTでいるが、これらとは連鎖の弱い、新たなtagSNPも多数含まれでいた。
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