研究課題
電位依存性ナトリウムチャネルα1型サブユニット(SCN1A)遺伝子は乳児重症ミオクロニーてんかんの責任遺伝子である。申請者は、SCN1A遺伝子突然変異によるParva1bumin陽性インターニューロンの異常発火が抑制性神経回路の障害を生じ、結果、けいれん発作が生じると考えている。本研究の目的は、Parva1bumin陽性インターニューロン特異的にSCN1A遺伝子を破壊したマウスがてんかんを呈するか検討することである。本年度は、コンディショナルSCN1A遺伝子変異マウスの作製を行った。申請者は、SCN1A遺伝子のexon7の上流と下流にlox P配列を相同組換えにより挿入したES細胞を作製し、そのES細胞(3系統)からキメラマウスを作製した。そして、得られたF1ヘテロマウスと生殖細胞系列でCre-recombinaseを発現するトランスジェニックマウス(EIIa-Cre)を交配させ、F2ヘテロノックアウトマウスを得た。予想通り、F2ヘテロマウスはてんかんを発症した。また、F1ヘテロマウスと生殖細胞系列でFlpe-recombinaseを発現するトランスジェニックマウス(CAG-Flpe)と交配し、F2(flox)ヘテロマウスを得た。次年度は、Parvalbumin陽性インターニューロン特異的Cre-recombinase発現マウス(Dr. Hensch, Harvard University,より譲り受ける予定)とSCN1A floxマウスを交配し、得られた仔マウスがてんかんを呈するか観察する。
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Epilepsy Research 75
ページ: 46-51
Journal of Neuroscience 27
ページ: 5903-14
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2007/070530/detail.html
http://www.rikenresearch.riken.jp/japan/research/294/