研究課題
若手研究(B)
我々はラット創傷モデルの解析から、創傷治癒過程において表皮および真皮にTNF-α変換酵素(TACE)の発現が亢進することを見出した。また選択的TACE阻害剤を用いた検討からケモカインやEGF受容体のligandの発現をTACEが調節している可能性を見出した。このことは、創傷治癒においてTACEはケラチノサイトの遊走に関わる分子の発現を調節し創傷治癒に関与するだけでなく、ケモカインの発現を調節し炎症のコントロールを行なっている可能性を示唆している。