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2008 年度 実績報告書

IL-23誘導性抗腫瘍免疫反応におけるTh17及び制御性T細胞の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19790786
研究機関神戸大学

研究代表者

鬼木 俊太郎  神戸大学, 医学部・附属病院, 特定助教 (50448180)

キーワード抗腫瘍免疫 / IL-23 / IL-17 / 制御性T細胞 / IL-12サイトカンファミリー
研究概要

IL-23の抗腫瘍免疫反応におけるTh17およびCD4+CD25+制御性T細胞の相互作用と役割を検討するにあたり、
1, 抗CD25抗体を接種し、CD4+CD25+制御性T細胞を除去した、IL-17ノックアウトマウスもしくはワイルドタイプマウスに,それぞれマイトマイシン処理したIL-23発現遺伝子を導入したマウスメラノーマを、先に皮下にワクチン接種し、その後に別の場所に同種マラノーマの親細胞を接種し、その腫瘍の成長曲線を検討した。IL-17ノックアウトマウスではワイルドタイプマウスと同様にワクチン効果が著しく観察された。腫瘍拒絶も見られたことより、IL-23と制御性T細胞の除去で増加したワクチン効果は、IL-17との関連はないかもしれないことが判明した。これは、Th17と制御性T細胞が相互に抑制しあうという以前の報告とは違う知見であった
2, IL-23の抗腫瘍免疫反応に、直接およびワクチン効果のどちらにおいても、Th17の関連は否定的であった。そのため、他の抗腫瘍効果を持つことが報告されているIL-12サイトカインファミリーのIL-12およびIL-27にても、抗腫瘍効果をもつそれぞれのサイトカイン発現遺伝子導入マウスメラノーマをIL-17ノックアウトマウスもしくはワイルドタイプマウスに皮下接種し、その成長曲線を比較し検討した。結果IL-23同様に、有意な差は認めなかつた。
最近Th17は、免疫反応の場で様々な役割が証明されており、抗腫瘍免疫反応においても何らかの役割を担うことが予想される。今後はそのTh17の腫瘍免疫での関わりを明らかにすることが重要な意義を持つと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Anitiproliferative activity of IL-27 on melanoma.2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshimoto T, Morishima N, Mizoguchi I, Shimizu M, Nagai H, O niki S, Oka M, Nishigori C, Mizoguchi J
    • 雑誌名

      Journal of Immunology 180

      ページ: 6527-6535

    • 査読あり
  • [学会発表] CCR7-mediated migration of DCs through activation of Rho kinase is regulated by SHIPS-1.2008

    • 著者名/発表者名
      Ogura K, Oniki S, Fukunaga A, Nagai H, Okazawa H, Matozaki T, Nishigori C, Horikawa T
    • 学会等名
      International Investigative Dermatology 2008
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2008-05-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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