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2008 年度 実績報告書

DNAの修復を指標とした放射線感受性腫瘍のインビボ画像化

研究課題

研究課題/領域番号 19790856
研究機関千葉大学

研究代表者

上原 知也  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 講師 (10323403)

キーワードDNA二重鎖切断 / 修復酵素 / DNAA-PK / 放射性ヨウ素 / 画像診断
研究概要

癌の放射線治療は, 外科的手術, 化学療法と並ぶ癌治療の三本柱の一つとされる。放射線治療は, 組織の形態や機能を温存することが可能であることから, 身体への負担が少なく, 今後の高齢化社会において, 益々その利用が期待されている。一方, 放射線に対する感受性は癌細胞によって大きく異なることから, 非侵襲的に治療前に個々の患者に対する癌細胞の放射線に対する感受性を予測できれば, 個々の患者に対する放射線照射量の最適化が可能であり, その結果, 治療効率の向上や余分な被ばくの回避による患者への負担の軽減, さらには医療費の削減にも繋がると考えられる。そこで, 本申請課題では, 癌細胞の放射線感受性のインビボ評価を目的として, DNA修復関連タンパク質の発現を指標とした評価について, 検討を行う。本年度は, DNAの二重鎖切断の主要な修復酵素の一つであるDNA-PKに注目し, DNA-PKに結合する放射性薬剤の合成を計画した。これまでに, DNA-PKの阻害剤として, NU7441やLY294002などが知られている。そこで, これらの薬剤を基本骨格として, 放射性ヨウ素の導入の可能な薬剤を設計, 合成することを計画した。全10工程により, 放射性ヨウ素の導入可能な有機スズを用いた前駆体, および放射性ヨウ素標識薬剤の分析時に評品として使用する非放射性ヨウ素を導入した薬剤の合成を行った。収率は低いが, 目的とするものが得られたことから, 放射性ヨウ素標識を行った。その結果, 非放射性ヨウ素標識体の評品と同じ保持時間に放射活性が観察されたことから, 目的とする放射性化合物と考えた。現在, 細胞への取り込みを評価している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アミノ酸輸送システムAの基質による癌の治療効果判定2008

    • 著者名/発表者名
      上原知也
    • 学会等名
      第3回トランスホーター研究会年会
    • 発表場所
      京都大学薬学部
    • 年月日
      20080607-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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