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2007 年度 実績報告書

マルチスライスCTによる微小肺結節の病理組織推定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19790859
研究機関新潟大学

研究代表者

石川 浩志  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90377151)

キーワード肺腫瘍 / 肺結節 / マルチスライスCT / 画像病理対比 / 経時変化
研究概要

肺癌の切除症例において、術前に16列マルチスライスCTで全肺1mmスライスの画像を取得し、術前の読影であらかじめ微小病変を指摘し、術後の病理学的検索で病変の同定と病理組織学的確定診断に努めたが、当初想定していなかった診療グループ内の人員減少や主力CT機器の変更(64列CTの導入稼働)などが重なり、予定通りに研究が進行しなかったため、2000年4月以降の肺癌切除例、術前CT画像・病理データを改めて整理し直し、研究材料に追加することとした。本年度中に病理組織像を推定するための病変性状のパラメーターを画像工学的に明らかにする予定であったが、現在遅れて検討中である。
それに合わせて、微小肺結節の臨床的重要性の検討に病理画像対比とともに重要な画像検査上の経時的変化について、非肺癌症例における微小肺結節の経過観察例をもちいて検討した。5mm以下の微小結節において、pure GGO、mixed GGO、solid noduleに分類してそれぞれの経時的変化の検討を行ったところ、Pure GGOとMixed GGOには増大を呈するものはなく、ほとんどが不変であり、一部が消退した。不変であるものの中に、細気管支肺胞上皮癌や異型腺腫様過形成が混在していると考えられた。solid noduleもほとんどが不変であり、一部が消退し、増大したのは転移性肺腫瘍と判明した症例だけであった。solidnoduleのなかに原発性肺癌と判明したものがなかったため、今後も対象を増やして検討する必要がある。また、経時的変化が不変であったsolid noduleには肺内リンパ節の特微をもつものが多くみられた。引き続き肺癌切除症例の画像病理対比と非肺癌症例の微小結節の経時的変化を合わせて検討を行い、可能な限り客観的な手法をもちいて病理組織所見を特定できるようにしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] MDCTで検出される微小肺結節:病理組織との対比および経過観察による画像所見の変化2008

    • 著者名/発表者名
      石川浩志
    • 学会等名
      第67回日本医学放射線学会総会学術集会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      20080404-06

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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