慢性心不全患者における酸化ストレスの定量化と内皮機能の予測因子として血中NOを計測し、心不全における酸化ストレスの過剰状態およびNOの低下状態を実際の心不全患者で明らかにすることが研究の目的である。さらに150-02PET検査により酸素消費量の定量計測を行い、心筋好気的エネルギー代謝異常や心筋血流予備能の低下を同時に明らかにすることである。また、HMG-CoA reductase阻害薬の心不全改善作用の機序として、酸化ストレスとNOの関与がいかにあるのかを冠循環系で検討し、PET検査で実際の心筋仕事効率や心筋血流予備能の改善について検討することにある。正常健常症例の検査データ収集、および対象症例の抽出・検査開始を現在行っている段階である。
|